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変なところ?でバカ騒ぎ [日々のつぶやき]

昨日のブログで「アカデミー賞」の話題を書いたんですが、新聞・テレビでは作品賞・監督賞などの主要部門はおろか、最低な映画を発表することで知られる「ゴールデンラズベリー賞」にもあまり触れられていなかったそうで…
どうやら原因は、外国語映画賞に「おくりびと」が選ばれたということで、そっちのほうに集中していたらしいのです。

私も、昨日夕方の「スーパーニュース」第1部を見ていましたが、件の「おくりびと」関連ニュースがトップ項目になっていました。
しかも、その映画の製作に関わっていたという某局では、朝っぱらからその話題で持ちきりになり、作品賞は完全に無視されていたとか。

確かに日本の作品がオスカーを獲得すること自体、快挙であるのは間違いありません。
ただ、肝心の作品賞を疎かにするというのは、あまりよくないと思います。
実際、今日の日経1面コラム「春秋」でも、そのアカデミー賞の話題に触れています。

事改めて言うと、日本の「おくりびと」が受けた賞は外国語映画賞であって外国映画賞ではない。インドの俳優を英国人監督が演出した英国映画が作品賞、監督賞はじめ米アカデミー賞の8部門を独占できたのは、外国映画だけれど外国語映画ではないからだ。
▼その「スラムドッグ$ミリオネア」はインド人外交官が書いて、世界37の国で翻訳された小説「ぼくと1ルピーの神様」を原作にする。月給900ルピーの貧しい青年がテレビのクイズショーに出て10億ルピーもの賞金をかちとった。貧民街で育ち何の教育もない彼が難問を解けたのには驚くべき秘密が――と展開する。
▼“舞台”になったクイズは日本でもおなじみの、司会が「ファイナルアンサー?」と念押しをするあれだ。小説を読むと、インドでは「絶対の、100パーセントの自信がありますか?」と尋ねるらしい。そういう細かな違いはあるにせよ、同じような番組が80カ国以上で人気なのだという。
▼米国発の金融危機が、瞬く間に世界同時不況になり、昨日は、NY株の大幅安を受け東京市場でバブル後最安値を一時割った。経済のグローバル化を文字通り痛感する日々だが、今年のアカデミー賞を制覇した映画は、文化や芸能、人々の楽しみなど、経済のほかでも国境は溶けだしていることを教えてくれる。


ぜひ来年は、作品賞も含め受賞作品を公平に扱ってもらいたいところです。
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ken

ここまでのバカ騒ぎは敗戦国の悲哀ですね。
日経のコラム記者が書くことも一理あると思いましたが
この記者は決定的な事実誤認をしています。
原作に書かれたクイズ番組は「ミリオネア」をヒントにした架空の番組。
だから「ファイナルアンサー?」に代わる台詞が書かれたのです。
日経記者のゆるさにガッカリしました。
by ken (2009-02-27 12:35) 

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