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テレ朝社長も謝罪した「ディケイド」投げやりエンド [日々のつぶやき]

確かにあれはやりすぎだった気がします。

8月末に終了した「仮面ライダーディケイド」の映画に丸投げした結末に関して、テレビ朝日の早河洋社長が記者会見の場で「表現方法として不適切だった」と語ったそうです。

早河洋社長 定例記者会見(10月29日)の要旨(テレビ朝日プレスリリース)

※「仮面ライダーディケイド」の最終回について
早河社長:「BPO放送と青少年に関する委員会」から質問状がきて回答した。
BPOの質問は、「本編が完結していなくて映画宣伝に展開するのは放送倫理上問題ではないか、相手が子供であるので注意が足りないのではないか」というものである。
それに対して私どもの基本的な考えとしては、テレビシリーズの結末と映画の告知の境目がはっきりと分かるようにすべきだったということである。
つまり、「当該放送の表現方法、演出方法は不適切でした」と返事させていただいた。


で、そのBPO(放送倫理・番組向上機構)「青少年委員会」第104回会合(2009年9月29日)の議事内容が↓こちら
http://www.bpo.gr.jp/youth/giji/2009/104.html

4. テレビ朝日『仮面ライダーディケイド』
このシリーズ最終回の放送で、番組の終わりで新たな戦いが始まるが、「続きは12月公開の映画で」という字幕が流れて終わったことについて、「子どもに対する裏切りである」等の批判意見が寄せられたことについて審議し、委員からは以下の意見が出された。

<委員の主な意見>
・放送モラルの問題であり、視聴者の信頼を裏切る手法は、テレビの自殺行為とも言える。
・本編だと思って見ている子ども達にとって、それが映画の宣伝であり、劇場に足を運ばなければ見られないと分かった時の落胆は大きい。

以上の意見を踏まえ、委員会としては番組制作手法及び視聴者の意見への見解等について回答を求めることになった。上記番組の「局からの回答」については、次回委員会で審議する。


こういう手段はアニメなんかではお馴染みの手法ですが、それを実写作品(しかも子供向け)でやってしまったことが大きな騒ぎに発展してしまったようで…
放送終了直後、読売新聞宛にこの批判が寄せられ、「仮面ライダーW」の初回放送日(9月6日)の番組欄にそれをまとめた記事がありました。

読売新聞に仮面ライダーディケイドの最終回を批判する記事が掲載されていた([悠々日記])

そもそも「ディケイド」が1年ではなく約8ヶ月という短期間だったのかというと…

例年、仮面ライダーシリーズは1月末ごろから1年単位で放送されてきたが「同時期に放送される戦隊シリーズと開始時期をずらしたい意図があり、8月での終了は最初から決まっていた」(同局)という。そして「ディケイドは人気が非常に高く12月の映画で完結編にしたが、最終回の終わり方に批判があることは覚悟していた」と認める。


1月末~2月中旬というと日曜朝7時~9時の“ニチアサ”枠4番組のうち3番組(ライダー→プリキュア→戦隊)で新作がスタートする時期。
そこでライダーの開始時期を9月スタートの「バトスピ」と同時期にずらすことで、バランスを保とうとしたそうです。
そういう方針は基本的に認めますが、「テレビシリーズと劇場版は別物」というイメージが強い以上、テレビシリーズ独自で決着をつけて、劇場版で完結させたほうが最も理想的じゃないでしょうか。
実際、紹介記事にも似たような意見がありました。

人気作の完結編を映画でというのは最近よくある手法。ただ、埼玉県のパート、荒川ゆかりさん(46)の「映画の宣伝番組のようで不快。日本の代表的特撮の名前の重さを制作者は認識してほしい」という厳しい声も、かみしめてほしい。


こんな手法が常態化すれば、ファンが離れていく気がします。
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